ソムリエ、ワインエキスパート二次試験を独学で勉強する方法

ソムリエ試験受験奮闘記

はじめに

この記事を読めば、ソムリエ、ワインエキスパート試験を独学で合格するためにどのように勉強を始めれば良いのかがわかります。こちらの記事では二次試験の独学に関してお伝えします。

独学でも正しく勉強すれば、必ず合格できます。

これから独学で合格を目指す皆様のためになる勉強方法を、ソムリエ試験に独学で一発合格した私の体験を元にお伝えできればと思います。

一次試験の独学勉強法はこちら

二次試験内容

二次試験はテイスティングの試験です。


出題されたワインや酒に関して、テイスティングコメントと生産国や、品種、ヴィンテージなどを答えていきます。
ワイン以外の酒に関しては、それが何かを答えるだけです。

・ソムリエ
ワイン3種と酒2種 赤、白どちらが2つかはその年によって異なります。
・ワインエキスパート
ワイン4種と酒1種 例年赤、白各2つです。

ソムリエ試験はテイスティングに加えて、論述の試験もあります。(評価対象は三次試験に含まれます)

論述はワインに関する問いに指定された文字数で回答していきます。
ワインや酒に関して、ワインのトレンド性のあるテーマ、実際にお客様に対応することを想定した問など幅広いことが問われます。

二次試験の独学勉強方法

二次試験を勉強する具体的な方法

ここからは、具体的にどのように勉強していけば良いのかを見ていきましょう。

具体的に行っていく勉強は以下の通りです。
・出題されやすい傾向のワインを調べる
・テイスティングの記入の仕方を身に着ける
・実際にワインを飲む
・ブドウ品種による特徴や違いなどを覚える
・エアーでテイスティングをする

勉強のメインは実際にワインを飲んでいくことです。
しかし、ただ多くのワインを飲んでいけばよいわけではありません。
ポイントを押さえて勉強をしていきましょう。

出題されやすい傾向のワインを調べる

テイスティングに出題されるワインとはどのようなワインでしょうか。
まずはここを理解しましょう。
全てのワインが出題の選択肢に入るわけではないので、絶対に覚えるべき主要品種と確実に出ないようなワインを知っておくと練習するワインの絞り込みができるようになります。

結論から言うと

白でしたら、シャルドネ、ソーヴィニョンブラン、リースリング。
赤でしたら、ピノノワール、カベルネソーヴィニヨン、シラー。

上記の主要品種が判別ができ、正しくコメントできるように練習しましょう。
同じ品種によっても生産地域によって異なってくるので、この6品種だけでもあらゆるパターンを練習しなければなりません。

例えばピノノワールといっても、ブルゴーニュとオーストラリアでは全くの別物に感じるものもあるでしょう。ガメやマスカットベーリーAと区別ができないかもしれません。
シャルドネといっても、どこで作られているかによって異なります。樽を使っているかいないかで味と香りは全くの別物です。

6品種だけとはいえ、覚えることや練習することはとても多いのです。
そしてこの6品種はあくまでも基本中の基本なので、これらが完璧にできるようになったからといって合格の保証はありません。
この知識をベースに、メルローやサンジョベーゼ、マスカットベーリーA。甲州やゲヴェルツトラミネール、アリゴテなど出題可能性のある品種をどんどん覚えていく必要があります。

そして、下記のような出題されないワインは勉強の際に除外していきましょう。

・高価、低価すぎるワイン
・生産量の少ないワイン
・品種がブレンドされたワイン
・古いヴィンテージのワイン
・マイナーすぎるワイン
・わかりにくいワイン

価格帯は2,000円から4,000円が一番多いボリュームゾーンです。
受験人数全員分同じものをそろえるということもあり5000円以上のワインや古すぎるヴィンテージのワインは用意するのが現実的ではありません。

1000円以下のものも考えにくいです。品種や土地の特徴がワインに反映していないものが多いからです。

品種も問われるのでブレンド品種のワインもほぼないでしょう。
マイナーすぎる品種やわかりにくいワインもほぼ出題されません。

わかりずらい、マイナーすぎるワインだった場合答えられる人が少なくなり試験になりません。
資格試験で基本を出題しないでピンポイントでほとんど知らないような難題を出しても資格保有にふさわしいかは判断できません。


例えば、パッセリーナというイタリアの土着品種があります。この品種を知っていて飲んだことがあり、かつブラインドで見極められる人がどれだけいるのでしょうか。ほとんどいないと思います。
黒ブドウか白ブドウかも把握してない人がほとんどだと思います。私も飲んだことはありません。


まずは、主要な品種を見分けることができるようになることを重点的に勉強していきましょう。


テイスティングの記入の仕方を身に着ける

どんなワインが出題されるのか分かったところで、次にテイスティングに関して勉強していきましょう。

実は品種や生産国などは配点の一部分にすぎません。全部正解してもテイスティングが検討違いでしたら落ちます。
テイスティングは確実に点数取りにいけるように勉強しましょう。
テイスティングの方が品種を当てるよりはるかに簡単です。

テイスティングは、外観、香り、味わいに大きく分類されます。

外観はワインの見た目です。色調や粘性など視覚から得られる情報に答えていきます。
香りは、具体的に感じる香りと香り全体の印象を答えていきます。
味わいは、酸味や甘み、タンニンなど具体的な味の要素と全体のバランスやボリューム、余韻などを答えていきます。

そして最終的に結論として、品種や生産国、ヴィンテージなどを答えます。

ブドウ品種ごとにある程度の定石があるので覚えていきます。

テイスティングも勉強の基本は暗記です。
ブドウ品種や生産国による違いを覚えて、テイスティングの解答の定石を覚えましょう。
実際に飲むのも、判別するためのあらゆることを覚えたうえで、練習していきます。

ワイン受験.comテイスティング解答用紙

テイスティング解答用紙はこちらのワイン受験.comで無料でダウンロードできるのでお勧めです。
私も実際にこの用紙をたくさん印刷して練習しました。

実際にワインを飲む

出題されるワインの傾向を理解して、テイスティングの解答の仕方が身についたら、いよいよ実際にワインを飲んでいきます。

実際にワインを飲み勉強する際に最も重要なことは、飲み比べることです。
勉強したいテーマを決めて、3種類ほど同じグラスに同じ量注ぎ飲み比べます。

1種類ずつ飲むのが悪いとは思いませんが、飲み比べることによって上達が格段に速くなります。
試験の時には品種や生産国などを予想して正解を導きます。
では導くためにはどうするのでしょうか。答えは、記憶や知識を頼りに比較していきます。

例えば、かなり大雑把ですが試験中頭の中はこのようになります。

色が濃いのでピノノワールでは無さそうだ。香りはカベルネソーヴィニヨンではなくシラーの特徴によく似ている。
飲んでみるとシラーらしい味わいが広がる。これはおそらくシラーだろう。国はフランスやオーストラリア、アメリカあたりが候補か。もう1度飲んでみると微かにフランスローヌのシラーを飲んだ時と同じような特徴があるな。

実際はもっと複雑に慎重に思考しますが、記憶や経験をもとに比較したり類似点を探したりして正解を導いていきます。

なので、違いがわかるようにならないと試験には合格できません。
違いがわかるようになる一番の方法は、勉強の時から飲み比べをしていくことです。
違う品種の飲み比べや、同じ品種の生産国違いなど、勉強に明確な目的をもって比較テイスティングをしていきます。

私も最初は1種類ずつ飲んでいましたが、思うように特徴を捉えられずにいました。
ある時から3種類ずつ1度に飲み比べるようにしたら、どんどん違いがわかるようになってきました。
飲み比べると明らかに違うのがわかるので、何が違うのか、なんで違うのかなどを意識して練習していくと合格に近づきます。

練習する際にはグラスや量も試験と同じ条件で行いましょう。
グラスは国際規格のものを使用して量は50mlで統一するようにしましょう。
INAOグラス、ISO規格といわれます。1箱6脚入りで販売されていることが多いので、1箱購入しましょう。

ブドウ品種による特徴や違いなどを覚える。

ワインは様々な要因で味が変わります。ブドウ、作り手、土地、気候などの違いが味に大きく影響します。
試験に限って言えば、ブドウ品種による違いにフォーカスして勉強するのが良いです。

品種ごとに外観や香り、味わいの特徴をまとめ覚えましょう。
品種ごとの特徴や傾向を知っているだけで、ある程度品種を絞り込むことができます。
例えば、色のとても濃い赤ワインが出たとしたらピノノワールの可能性は限りなく少なくなります。
これは、ピノノワールの色調を知っていれば、すぐにわかります。

もちろん例外もありますし、人間1度決めつけてしまうと、全ての要素がこうだと思うものの特徴に似ていると思ってしまいます。
この特徴だからこの品種だと即座に決めつけるのはダメですが、方向性や仮説をもって答えを導き出すためには、違いや特徴をしっかりと覚えましょう。

エアーでテイスティングをする

そして最後に、エアーでテイスティング練習をしましょう。
エアーテイスティングとは、目の前に実際にワインがあると想定してテイスティングコメントの記入を練習していきます。

実際にワインを数種類飲み比べての勉強が毎日できれば理想ですが、ワイン購入にはお金もかかります。朝など勉強のタイミングによっては飲めない。飲んでしまうとあまり勉強がはかどらないなど、様々な理由で実際はそうはいかないと思います。

品種などを考えるのではなく、具体的に1種のワインを想定します。
例えば、2019年、フランスのリースリングと具体的に決めます。

決めたらそのワインが実際に目の前のグラスに注がれているとイメージして、テイスティングを進めていきます。コメントシートも記入していきます。
頭の中で外観を確認して、香りを確認して、味わいを確認してといったように実際にワインを口にしておこなうテイスティングと全く同じように進めていきます。

これは、パターン練習のようなものです。生産国と品種でおおよその解答パターンは決まってくるので、そのパターンを頭の中で思い出し、アウトプットする練習です。

エアーテイスティングは一通りテイスティングの基本が身についたら積極的におこなっていくと良いです。
特徴やパターンなどを覚えてからじゃないとうまくできませんので、最初の内は実際にワインを飲んで、勉強の後半になったらエアーでテイスティングを取り入れていくのが良いです。

こうすることでアウトプットの機会を圧倒的に増やすことが出来ます。
一次試験に限らずアウトプットすることが、記憶の定着と合格に近づきます。

まとめ

二次試験は独学でも合格できます。
ただし、一次試験よりも勉強の仕方がわかりづらいのも事実です。
私も勉強を始めたころはあれこれと様々なワインを飲みましたが、全く合格できる気がしなかったです。

どのように勉強していけば良いかを調べ、上述した具体的な学習方法にたどり着きました。
どれも必ず押さえた方が良い大事なポイントですので、皆様も学習の際に取り入れてください。


特にエアーテイスティングは効果的でした。
いくら覚えても知識として使うことが出来なければ、合格できません。

私は通勤中の電車の中でも音楽を聴きながらエアーテイスティングしてました。
たぶん、電車で頭の中でワインを飲んでる人は私だけだったと思います。
実際にワインを飲むわけではないので電車でも風呂でもどこでもアウトプットできます。
イメージトレーニングのようなものです。

二次試験も正しく独学して合格を目指しましょう。

No.5

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